軍隊式教育の是非

9月忙しかった。そもそも時々しか更新してないけど。

て事で、読者がいるのか知りませんが記録も兼ねて。

 

10月に入って内定式と思われるフレッシュスーツな若者を見て思ったのね。

 

以前勤めていた日本企業は、新入社員に自衛隊研修を組み込んでました。

これ、リアル自衛隊ね。

3日間自衛隊の隊舎で寝泊まりして、整列とか行軍とかするの。

たぶん団結力が高まるとか、規律が高まるとか。そういう事だと思いますが。

 

さて、そんな事を思っている日に、なぜかブラックホークダウンが見たくなって見てたという。

 

本題。

この自衛隊式の社会人研修って本当に意味があるんだろうか?と思う。

自衛隊式と書いたのは、除隊したOBが運営しているのもあると聞くのでね。

 

そもそも、軍隊というのは、上から来た指示に対し、疑問を持たせる事なく確実に遂行させる事が大事です。

確実に遂行させるためのスキルは訓練なりで身につけるわけですが、任務の途中で勝手な行動をしないとか、自分の行動を疑問に思わせないとか。そういうのが必要なわけです。

だって、敵の言ってる事が正しいんじゃね?とか思ったら、その時点で部隊の全滅とかになるリスクもあるわけですよ。

あと、戦争って命がけなわけです。やってる方は敵も味方も命がけで、その人の後ろには家族や友人がいて、親や兄弟がいてね。誰も死にたくてやってるわけではないし、誰かを殺したいわけでもないはずなんですよ。

 

ならなぜ戦うのかというと、大義ですよね。大義名分があって、その大義は国を守るとか、国民を守るとか、まぁ、回り回ってそうなるわけです。

さて、時折ミサイルが海に落ちる事がありますが、その頻度が高まるにつれて、日本も自衛だけはなんとかせねばという思いに駆られるわけです。

ミサイルなんて飛んでこなければ問題ないんですけど、飛んできてしまう以上は迎撃せざるをえませんが、まともにイージス艦とかで撃ち落とすと開戦なのでやっかいです。

なので、開戦するまでは良いわけですが、開戦してしまったら相手の戦力を削いで戦闘不能になるまでやるしかありません。又は停戦合意ができるまで。

 

さて、そういう特殊な状況に陥るのが兵士であり軍隊であり、それを育てるための教育が軍隊教育というものでしょう。

 

これをね、民間企業に適用すると。

ここに多少なりとも違和感を感じるわけです。

聞けば、脱落しそうになったメンバーを、周りが説得し、そのメンバーは「謝罪して」セミナーに復帰する。のだそうです。

 

上でも書きましたが、誰かが逃げ出したら部隊が危機にさらされる軍隊とは違います。

なぜそこまでしなくてはならないの?

という事です。

 

そしてこれは、組織への「帰属意識」を高めたいと思っているからなのですが、この手の人の言う「帰属意識」は、雇ってくれてる会社に感謝しなさい。的なものです。

これ、いわゆるブラックですから(笑

 

どの会社に属して働くかは、個人の自由ですし、属したくなければ自ら会社を作るのも自由です。少なくとも日本は。

より魅力的な商品で、「これを売りたい」「これを開発したい」と思わせるようなプロダクトがあれば、その人たちはその会社に属する事を希望します。

あるいは、魅力的な商品で、それを販売した時の報酬プランが魅力的なら、より営業力のある人は、その会社でその商品を売ろうとするでしょう。

 

帰属意識なんていうのは、その会社の持てるポテンシャルでどうにでもなるわけです。

飴と鞭のようなシゴキをして身につける帰属意識は、帰属意識ではなく、より狭い檻の中に閉じ込め、出られないよ。というネガティブマインドを植え付けるにすぎません。

 

これを商売にされている方もいるようですが、一歩間違えるとハラスメントと言われても仕方のないようなカリキュラムもあると聞きます。

 

もしそんな研修をやっている会社があるのだとしたらそれは注意が必要ですね。

反して、私が聞いて面白いと思ったのは、無人島でやる商品開発研修。

うろ覚えですが、そんな研修があるようです。

 

人間の能力は普段と違う場所や体験により違う能力が使われたり、考えが広がったりするそうですので、これは面白そうです。

 

極端な事をいけば、研修は出張を兼ねて外でやるのが良い。という事でもありますね。

 

とりとめないのでこの辺りで。