Feacebookに出てきた広告
世の中の1%しかしらない車を安く買う方法。という広告で、どうも中古車情報のサイトに引っ張りたいようです。
曰く、中古車のデータベースには、新古車や未使用車が含まれるから。
ということです。
それ自体は間違いではないんでしょうけど、何もこんなサイトに登録する必要はないです。はい。
欲しい車種を扱っているディーラーに行って
・在庫車
・新古車
が無いかを聞けば、状況を教えてくれます。
そもそも、日本の場合メーカーとディーラーは全く別の法人組織であるケースが殆どです。
メーカー直営ディーラーというのも存在しますが、全てではありません。
当然、ディーラーはメーカーから車を仕入れるわけなので、仕入れ価格=仕切りがあります。
その仕切り以下で売られることは、ほぼ無い。
仮に、長期の不良在庫になったとしたら、試乗車や所長車などにして、減価償却して中古に回せばいいだけなので、ナンバー付いていない新車の状態で原価を割って売ることはまず無いです。
さて、一番高い買い方というか、お金持ちな買い方は、注文車・受注生産車です。
メーカーオプションをつけたとしても、在庫されている車種であれば値引きが見込めますが、在庫車にないオプションをオーダーすると、受注後生産となります。
当然ですが、ディーラーは在庫があるのに新規に一台発注かけて売るわけですから、値引きをする理由がありません。
これが、在庫となると話が変わります。
在庫車は、ディーラーがある程度売れる見込みを立ててメーカーから車を買っています。その為、その在庫は頑張って売り切らないと赤字になるわけです。
よって、在庫車は多少の値引きをしてでも売りたい。
というのが本音です。
とはいえ、在庫豊富な車種=人気車なので、それほど値引きが必要なわけでもない。
で、次の狙い目は決算時期です。
営業という仕事をしている人なら容易に想像がつくと思いますが、ディーラーの営業マンも、ディーラー自体も、売上予算があったり、車の場合は登録台数の予算があります。
売上予算は、場合によっては修理やメンテナンスでも稼げたり、後付け部品でも稼げます。
極端な話、GT-R用のホイール・タイヤセットを一式販売すると、マーチの廉価グレードくらいの価格なわけで、売上予算はなんとかなります。
それでも、登録台数の未達は問題です。
たとえ100万円しないコンパクトカーでも、登録台数が1台増えることには変わりありません。
さて、こういう数字に追われるのは、四半期決算と半期と通気。
会社によって決算期はちがいますが、3末が年度末の会社なら、6月、9月、12月、3月が重要です。
この月に売上が立って、登録が可能であれば、値引きの理由が十分に出ます。
また、多くの場合、「利益」も重要ですが、「売上」に目がいきますので、少し値引きしてでも高い車を売りたい。
一台でも多く売りたい。というのは本音です。
仮に利益が30万でも、クラウンを売るのと、アクアを売るのでは、「売上」額に倍近い差が出ます。
ということで、総合すればわかりますが、本当にお得に買うなら次の手順です。
3末を例にすると簡単です。
・2月末〜3月頭にディーラーに赴きます。
・希望車種の在庫状況を聞きます。同時に色やオプションの希望は決めましょう。
・希望通りの在庫があればラッキーです。
・希望通りのがあれば、見積もりして1週間寝かせましょう。
・翌週再度赴いて悩みます。
・期末価格の値引きが取れたら契約です。
さて、なぜこのタイミングかというと、まず在庫車であれば車体番号がわかっているので、新車の場合は登録に必要なのは1週間程度です。
なので、年により暦が変わりますが、期末日から逆算して1週間あれば登録は可能です。
次に売上ですが、これは納車や引渡し日がベースです。
新車の在庫車と言えど、納車前点検や整備などが必要なうえ、在庫車用の倉庫からディーラーに運ぶ時間も必要。
なんのかんので2週間とみれば間違いではありません。
さらに、この時期はメーカー系のファイナンス会社(自動車ローン専門ともいえる会社)が、低金利キャンペーンをやるタイミングでもあります。
もともとお金を貸す事よりも、車を売る事が目的の為、0.99%など1%にも満たない金利が提示される事も。
という事で、期末日から逆算して2週間あれば、期末までに登録と納車が間に合います。
それは、営業的にも、ディーラー的にも値引きして売る理由が出来るという事になります。
それでも、原価ギリギリとか、原価割れで売る。という事は基本なく、下限の利益率というのが各ディーラーあるはずですので、それ以上の無茶はやめておきましょう。
とはいえ、これだけで十分お得に買えます。
ちなみに、新古車は、ディーラー名義でナンバーを取得したけど走らせて無い新車を指します。
これは、結構安い。
その理由は簡単で、客が買った時点で2オーナーだからです。
中古車として売る時は、その車のオーナーが何人かは割と重要です。
ワンオーナー車というのは、中古車にとっては付加価値です。
そのため、2オーナーというのは、下取り額を抑えさせる謳い文句になります。
その分、在庫車の新車よりもさらに安くなる要因です。
なお、裏技であり、ディーラーが対応するかどうかはディーラー次第ですが、
ディーラーオプションの装着は納車後。というやり方があります。
ディーラーオプションは当然在庫車でも装着できるオプションですが、これは在庫していないので、こっちの納期に引きずられるケースがあります。
そこで、期末日までに一旦納車してもらい、部品の準備ができたら取り付け。というやり方。
これなら、ディーラー的には間に合います。
また、買う側もディーラーオプションの費用をローンなどに組み込める。というメリットがあります。
という事で次は8月末から勝負ですね。